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■第6回按針杯開催 そしてあれから20年… 
まず、先週5/5(月・祝)に行われた第6回按針杯の開催報告から。
第2回・第3回と同じく計36名の参加(サロンの収容人数的にこれが精一杯!)で行われました。
36名は過去にもあったわけですが、今回は募集開始からわずか2週間で定員がいっぱいになってしまったのが驚きで、最近のサロンの盛況ぶりを裏付ける大会となりました。コロナ禍から完全に脱したと判断できるので、次回以降も参加の皆さんが少しでも有意義に楽しめる大会内容に(できれば市民将棋大会も)したいと考えています。
さて、今回は個人的な思い出話を少々(お許しください)。
ぽちは1996年の羽生七冠王誕生の時に一念発起して連盟の土曜教室(遊々将棋塾)に通い始めました。通っていた時の先生や生徒さん(※注:後述で出て来る現若手「先生」は当時は当然ながら小中学生です)とはまだ長くお付き合いの続いている方が多く居ます(武市三郎先生・上野裕和先生・高野悟志先生・安食総子先生・鈴木環那先生・渡辺弥生先生・香川愛生先生・渡辺和史先生・谷合廣紀先生・生徒さんの伝手でお付き合いが増えた伊藤果先生とその門下の先生方…)。通い始めの頃は辛うじて四段の芽があったかどうかのチャラい三段だった棋力、「羽生の頭脳」他の棋書を改めてたくさん読んでそしてそれを先生方との指導対局でぶつけて…を毎回繰り返し。そしてその成果が出たのがちょうど20年前の2005年でした!
それまでも2000年前後の横須賀名人戦B級優勝・マグロB級3位とかはあったのですが、明らかに実力の波の大きい将棋で横浜名人戦ではB級でも伊藤沙恵先生のお兄さんや永瀬拓矢先生に負けるとかで4位までが精一杯でした。
そしてこの2005年に新規開催された横浜棋王戦。どんなメンバーが集うのか全く分からないまま関内の会場に向かい、途中で元学生名人・アマ王将経験者の方を見掛ける~ひゃあ!という記憶があります。でもなぜか申し込みはいきなりA級(今でもなぜそうしたのか思い出せない)。大会では将棋の内容が充実していて、特に準々決勝で当時の青嶋未来先生との大熱戦の空気を肌で覚えています(青嶋未来先生が三間飛車-犬塚居飛車穴熊、審判役の佐伯昌優先生が長い感想戦でいろいろ指導くださったのも覚えています)。…でなぜかその後も準決勝・決勝と快勝!どちらも角換わり棒銀でした(準決勝は相手が棒銀・こちらが△7三銀-△5四角型、決勝はこちらが後手棒銀、相手が▲8八銀打と受ける古風な形)。…というわけで今まで最上級クラスでは予選通過がやっとばかりだったのにいきなりの幸運な優勝でした(上述の元アマ王将の方(=今でも社団戦でお会いすると会話します)が途中準々決勝で敗退されていたのも運が良かったといえましょう)。優勝賞金を元手に初めて自宅パソコンを買ったのもおまけの思い出です。
2005年夏は、卒業の意味を込め、京急将棋まつりの中で開催されていた横浜名人戦B級に最後の出場。準決勝は加藤桃子先生との大熱戦でした。なぜかこれも加藤桃子先生の角換わり棒銀、棒銀だけは二上達也先生他の棋書を山のように読んでいたせいか、自信を持って指せていたのも良い結果を導いた要因のように考えます(ひふみんリスペクト)。決勝も学生強豪に勝てて優勝=卒業と相成りました。
横浜棋王戦には同年秋に行われた第2回にも出場、準々決勝ではまた大橋貴洸先生に当たるという不思議な偶然、対ゴキゲン中飛車に快勝できました。ただ、準決勝では(予選でも敗れていた)同年の西支部名人に痛恨の終盤競り負け。結局当時小学生だった渡辺誠さんに優勝の名誉が与えられたことは、神奈川アマ棋界マニアには有名な話かと思われます。
パソコン買って、サロンの先代席主:長嶋さんから声掛けられて…辺りがこの1~2年後くらいなので、まぁとにかくこの2005~2007年くらいがぽちの一番棋力充実の時期だったと言えるでしょうか。今では考えられないですが、支部名人とも良い勝負ができていたことを考えると、短い期間でしたが本当に充実していた40歳前だったと言えそうです。
サロンの前身であるサークルで最初の頃の教え子から…今に続いています。
<蛇足>
今日のNHK杯戦では上述の谷合廣紀先生の対局が放映されていましたが、司会の鈴木環那先生が当時の連盟教室(遊々将棋塾)での思い出話をされていて(ぽちも居合わせていました)ちょっとビックリ!
◆谷合廣紀先生との思い出話(1)
◆谷合廣紀先生との思い出話(2)
◆渡辺和史先生との思い出話
◆今更ながらぽちご紹介
(2025.05.11記)
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■横須賀・按針将棋まつり(2024秋)開催
先日の市民将棋大会に続き、今日も老若男女、指す将・観る将がたくさん集まってのイベントを無事開催することができました。
参加された皆さんそれぞれに素敵な、そして将来に向けて大きな思い出になるように祈っております。イベント運営にご協力いただきありがとうございました!
<20241110追記>
サロンでのイベント開催は実に5年ぶりでした。皆さんももうあまり意識しなくなったかもしれませんが運営する側としてはなかなかの難物で、ここ2回のイベントはウェルシティさん(生涯学習センター・まなびかん)の施設を借りたりさまざまな方々に相談したりの中での開催だったことを思うと感慨深いものがあります。また今回改めて、サロンという小さなハコでの開催だったことが逆に先生方との身近なふれあいになったことも実感させられました。今後も先生方にもご協力いただいて楽しい企画を考えたいと思います。
(2024.11.04記)
(2024.11.10記)
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■市民将棋大会開催
10/14(月):スポーツの日に第77回横須賀市民文化祭将棋大会が開催されました。横須賀市民将棋大会としては20回目の開催となる節目の大会、コロナ禍明けから3回目となる今回は、各部門とも申込受付予定数を大幅に上回る申し込みがあり、参加者総数としては久々の100人超え(104名)の大盛況の大会となりました!
過去にも書いている通り、ぽちは、この大会は単に実力を競い合うというだけでなく、将棋仲間の集う場所であったり、久々・1年に1回の再会を楽しむ場であったりと、文化祭活動の趣旨にも沿った素晴らしい大会であると考えており、今回もそういう和気あいあいの雰囲気を伴った中で熱戦が繰り広げられました。
大会の結果はこちら。今回は小学1年生から80歳を超える大ベテランまで老若男女さまざまな世代が入賞した大会となりました。入賞者の皆さん、おめでとうございます!また、惜しくも入賞はならなかった方々の中にもベテラン勢の名前が多くあり、そういった意味でもとても活力を得られた大会になったと思います。
(2024.10.20記)
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■第5回按針杯開催
GWの最終日の5/6(月・祭)、久々に按針杯を開催しました!前回の第4回(ミニ開催)からでも1年半ぶり、“フル”の開催となると5年ぶり、令和初なんですネ(それだけコロナ禍に悩まされたということですが)。
サロンにお越しのお客様中心の参加呼び掛けだったので、全体でも24名の参加者による大会となりましたが、一応4クラスに分けることができ、それぞれバランスの良いメンバー構成で熱戦が展開されました。
大会の結果はこちら。ぽちの勝手な目標ですが、秋開催の市民将棋大会と対で毎春開催できるようにしたいです。
(2024.05.12記)
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■横須賀・按針将棋まつり(2024春)開催
今年は森内先生・内山先生・堀先生の3名の先生にお越しいただき、何とか無事開催できました。
先生方へのお願いや施設予約、一般の方々への告知も視野に入れたチラシの作成等は早めに手配してきたつもりですが、イベントの内容の具体的な取りまとめや準備、そして自身の体調はうまくコントロールできず、その点では当日に皆さんにたくさん迷惑を掛けてしまったように思えて反省の念が残ります。
次回以降もきちんとイベントをやれるよう改めて頑張ります!
(2024.03.24 56歳の誕生日に記す)
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■2024年よろしくお願いいたします <(_ _)>
コロナ禍の4年が過ぎ(まだまだ予断は許しませんが)少しずつイベント等もやれるようになってきました。
ただ、新年早々から災禍があり、また国外でも紛争の続く世の中、心を痛めることも相変わらず多くあります。ぽち自身も昨年末に悲しい別れを経験しました。今はそれらからの一日も早い回復や復興・終息を願うとともに、ぽち自身も自分のやれることをしっかり取り組んでいきたいと改めて考えております。
サロンでの教室は、初級者、中・上級者の各教室が紆余曲折の再開から2年になり、生徒数もその成長ぶりも目をみはるばかりです。昨年末にはレディースの教室も再開しました。こちらは参加の皆さんのご希望やペースに合わせながらやっていきたいと思います。
今年は春に「プロ棋士をお招きするイベント」と「按針杯」をやりたいと考えています。イベントの方はもう間もなくサロンにて告知を始める予定ですので、ぜひサロンにお越しください。あと、サロン外では、京急や社団戦、そしてマグロ…と期待したいですが…。




<左上:ぽちの2024年指し初めは4年ぶりの「中将棋」でした!>
<右上:2024年初週からお客様でにぎわいました!>
<下段:初級者教室も盛況、春からの開催回数増加も検討中です!>
(2024.01.08記)
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■ワンポイントアドバイス
将棋をやっていてよく聞かれる質問「どうやったら強くなれますか?」
いろいろな方がいろいろな形で答えていると思いますが、ここでは、皆さんの将棋を見ての印象等を踏まえ、なるべく具体的な形で思いつくままに書いてみたいと思います。
なお、このコーナーでは思いついたら適宜書き加えていく形を採りたいと思います。また、内容が局所的なものになる場合も多々あると思いますが、サロンで上達に苦しんでいる方、自分の1つ上の級・段になかなか手が届かない方向けに書いているということを御承知おきください。
【01】自分の得意な戦法・定跡を一つマスターしよう!
<おもな対象者:7級~初段 技術的なアドバイス>
10級を超えて、玉をタダ取られたりするようなことがなくなってくると、次に考えるのが、「どうやったら勝てるようになるのかなぁ?」→「そのための指針は何かないかなぁ?」ということになってきます。10級以下同士の将棋でやっていた「囲い」も「戦法」も、本等を読んでみてもらえると分かると思いますが、我流であることが多いものです。我流には残念ながら弱点がたくさんあるので、ある程度正しい指し方を学んだ人にとっては敵ではなくなってくるんですネ。そこでここでのテーマ「自分の得意な戦法・定跡を一つマスターしよう!」を掲げてみました。
戦法・定跡といっても何十何百とあるわけですが、ここでアドバイスの対象者としている7級~初段の方にあれもこれもというのは重い病気の患者にいきなり劇薬を与えるような無理な話ですので、まずは一つと言っているのですネ。ぽちのお勧めする戦法・定跡は、
①居飛車:(相)矢倉戦法+棒銀戦法
②振り飛車:角道を止める四間飛車+美濃囲い
③居飛車:舟囲い+急戦戦法
です。これらの戦法・定跡の良いところは、
<1>駒組みの意味・ねらいが理解しやすい
<2>それぞれの駒の働き、役割が明確である
<3>囲いの意味も攻め方も基本的なことが理解できるようになる
といったところにあります。
今、3~7級前後で悩まれている方は、もう一度初心に帰って自分の得意な戦法・定跡を整理してみると良いのではないでしょうか?自分の戦い方に自信が持てないまま、あれもこれもと間口を広げるのは難しいし危険なことだとぽちは思いますので是非考えてみてください。(つづく)
【02】本を読んでみよう!
<おもな対象者:10級~有段者 勉強の仕方のアドバイス>
「どうしたら強くなれる?」という疑問はイコール「どういう勉強・取り組みをしたら良い?」という質問に置き換えることができると思います。
上田女王・及川四段をお招きした時のトークショーの中でも、これは大変難しい質問だという話が出ましたが、ハッキリ言っていろいろな答えがあると言えましょう。ぽちの経験から今回は将棋書籍を読むことをテーマに少し記してみたいと思います。
本を読むことのメリットは、
①一人でも時間のある時に勉強できる
②あるテーマ(定跡や寄せ・詰将棋等)を体系づけて、あるいは集中して勉強できる
③自分の疑問が(本に書いてあれば)解決できる
といったところでしょう。
①は一番のメリットで、実際ぽちの場合も仕事等で忙しいと、通勤時間やお昼休み、寝る前のちょっとした時間に「将棋世界」「週刊将棋」及び詰将棋の本を読むくらいで精一杯になることも多いのですが、少しでもそういう時間を持つことで将棋から離れない、触れている時間を作れるという効果があると思っています。さすがに最近は年を取ったせいか記憶することの苦しさを味わっていますが、高校生くらいまでの皆さんでしたら読めば読むほど頭に蓄積され、またこの記憶は一生ものになってくれますから、是非心掛けてみて欲しいと思います。
②について、最近はいろいろな方が本当に多くの書籍を書かれているので、読む側にとっては恵まれた環境にあると思います。ただ、内容は比較的高度で細かいものも多くなっていますので、自分にあったものを選ぶことが重要になります。
あくまでもぽちの主観ですが、最低限のオールラウンドな定跡を学ぶならやはり「羽生の頭脳」シリーズは欠かせません。書かれたのは20年ほど前になるので、結論が変わっている部分や新しい指し方が現れている部分もありますが、特に初段を目指す人が一通りどんな形でも指せるようになるためには良いお手本になるでしょう。有段者の方でも自分の指し方のまずいところのチェックには有効に活用できると思います。
寄せ・終盤の術であれば、谷川浩司九段の「光速の寄せ」シリーズをお勧めします。谷川九段は芸術的な寄せを見せるプロということあって内容もやや高度になりますが、「序盤から中盤はいつもうまくいくのに終盤でどうも…」という方は案外多く、それだけ悔しい思いをしていることと思います。将棋の場合、終盤の力がないとどうしても勝ち星が増えない(=つまらない)ですから、ちょっと大変でも読んでみて欲しいと思います。ハッキリ言いますと、ここをクリアできると2~5級辺りで停滞している方は有段者への道が急に開けて来るとぽちは考えます。なお、上で挙げた両シリーズは、サロンに置いてありますので、お時間のある時に是非読んでみてください。寄せのシリーズでは、金子タカシさんというアマ強豪が書かれている本も最近では要注目です(これもサロンに置いてあります)。
他では、自分の好きな戦法・好きなプロの本を読むというのも良いでしょう。例えば相振り飛車を勉強したかったら、杉本昌隆七段の「相振り革命」シリーズとかどうでしょうか。佐藤康光九段や森内俊之名人他のプロもたくさんの著作がありますので、是非お好みの本を探してみて欲しいと思います。
なお、ぽちはかなりの本に目を通しているつもりですので、御質問等があればいつでもどうぞ。
③は、実戦で解決できないこと、言い換えると実戦のデメリットを補ってくれることを示したものです。実戦では自分で進むべき道を探して行かないといけないわけですが、ほとんどの場面は分からないことばかりでしょうし、ひどいと同じ過ちを何度も繰り返していることすらあります(特に中級者から初~二段くらいの方に多く見受けられます)。サロンに居れば強い方に教わることで同様の効果が得られますが、家に帰って復習するという場合に、本が傍らにあると心強い味方になってくれると思いますヨ。
最後に、本を読むのはどうも苦手だなぁという方へ。おそらく、苦手=読んでも頭に入らない・残らないということなのかと思いますが、そういう方にはもう一苦労してもらう=実際に盤に並べて身体で覚えるようにすることを提言します。ホントに大変ですが、こういった努力は絶対裏切りませんから、だまされたと思って試してみてもらえると嬉しいです。(つづく)
【03】全体を見る目を養おう!
<おもな対象者:3級~有段者 対局時の心得>
これはある程度技術や経験を伴う必要のあるアドバイスかもしれませんが、やはり大事なことですので少し記してみます。
強いと言われる人たちに共通するのは、「全体を見る目」や「大局観」というものをしっかりと持っているということです。
物事に慣れないうちや目先の得に心を奪われがちなうちは、不思議なことに自分でも気付かないまま、形勢を損ねていたりするもの。これを一言で”実力”と言ってしまえばそれまでなのですが、あえて細かく分析してみるとこれは単に技術的なことではなく、注意力や方針・方向性といったことに分類されることなのかなぁとぽちは考えています。今回はこのことについて具体的なことを挙げて考えてみようと思います。
①初段前後くらいまでの方々へ
まずは、「アッ」というウッカリを減らすことを考える必要があります。このクラスの方々に多いのが、
●大駒を中心とした飛び道具(飛・角・桂・香)の利きをウッカリする。
●自分の攻められている場所・駒をウッカリする。
でしょうか。
上述した通り、これらのことは技術的な側面から考えれば何ということのないことばかりのはず。…なのに、それでも…なんですよネ。
こういう方々には、
●指す前に、必ず盤全体の飛び道具の具合を確認しましょう。
●(自分が攻める前に)相手が攻めて来ている場所を確認しましょう。
というごくごく当たり前のアドバイスを改めて記しておきます。
正直なところ、この確認作業は面倒だし、ちょっと恥ずかしい感もあるかと思います。それでも上達への1ステップと考えて気をつけてみていただければ幸いです。必ず全体を見る目が身について来ますヨ。
②有段者の方々へ
有段者の方々には「方針・方向性を持って指すことを心掛ける」ことを御提案します。
これは形勢判断をすることと密接に関連しています。形勢判断のポイントは言うまでもなく、
●駒の損得・働き
●自玉・敵玉の安全性
●手番(どちらが先手・主導権を握っているか)
の3点ですが、これを自分の直面した局面において判断・整理できたら、それに沿った指し手を心掛けようということなのです。
有段者の方々でも、攻めっ気の強い人や「エィ行っちゃえ~」というタイプの人に、この辺りの心掛けが足らないことが多いようにぽちは感じます。具体的には「駒を得しているから、相手の指し手を丁寧に面倒見てゆっくりとした展開にしよう」とか「玉は自分の方が安全だけれど、長引くと駒損が響いて来そうだ。飛車の活躍に命運をかけよう」といったように判断した上でプラス方針を立てようという感じですネ。
「個々の指し手はそんなにおかしくないはずなのにいつの間にか形勢がおかしくなっていることが多い」と思われる方は、この辺りのこと(方針を考えてそれを徹底すること)を考える習慣を心掛けてみてはいかがでしょうか。(つづく)
【04】駒の損得を大事に!(安易な駒損は取り返しがつきません)
【05】守り・自分の玉をもっと大事に!
(危ない時は放っておかないこと)
【06】3手読むこと!(2手目=相手の手をしっかり読むこと)
【07】玉は上に逃がさないこと!
(王手は追う手、必至・しばりが重要)
<おもな対象者:10級~初段前後で成績が安定しない方へ>
久しぶりに少し書いてみたいと思います。ただ、大事なことはこれまでにかなり書いて来ているつもりですので、サロンで見ていて特に初段~5級くらいで苦戦している方に上記4つの言葉を贈ります。意味は…分かりますよね?自分の将棋を再点検して、同じミスを繰り返さないようにしましょう。
なお、ぽちの指導日の現況について、以下の通りお知らせします。
●初級者将棋教室
おかけさまで毎回15人前後の方々に参加いただいております。
人数が多く、また実力が近いメンバーが揃っている時には、メンバー同士の対局が中心です。
ただ、一桁級を目指す上で本格的な将棋への取り組み(遊び・ゲームとしての将棋を卒業して、競技としての将棋を勉強してもらう)姿勢も重要になりますので、対局待ちの時には詰将棋や簡単な手筋の勉強、あるいは定跡の第一歩となる指し方の指導等をしております。
また、伸び悩んでいる・適当な相手がいない・昇級できるかどうか、といったタイミングでは、1対1の直接指導も行っています。
●レディース将棋教室 ●個別指導
開催日には随時2名前後の方々に、1回1~2時間程度の時間で、棋力にあった指導をしております。
内容は、指導対局・詰将棋・次の一手・対局を通しての定跡指導等です。皆さん熱心で、自分なりのテーマ・課題を持っておられる方が多いので、ぽちも力が入ります。
現在は、13:00~15:00辺りが空いていることが多く狙い目かも、です。
(つづく)
【番外編:プロに勝ちたい人へ】基本に忠実に!
<おもな対象者:指導を受けられる方全員>
あこがれのプロとの指導対局を受けるチャンスを得られた方、まずはおめでとうございます。10/10は楽しみですネ。
ただ楽しみの一方で、実際に受ける場になると不安・緊張も襲ってくるもの。何と言っても相手はぽちなど全く歯が立たないプロの先生方ですからねぇ~。それでもやるからには勝ちたいものです!
もちろんぽちは各対局を周回してみるつもりですので、考え方のアドバイス等がどうしても欲しい方はその都度お知らせください。
イヤイヤ自分の力で勝利をもぎ取るんだという方には、勝負というか指導を受けるコツについて、指導対局歴何百局というぽちの経験を踏まえたアドバイスを以下にこっそり記しておきます。気になる方は対局前に読んでみてくださるとイイことがあるかも。
(手合)
まず初段を基準に考えると、二枚落ち辺りが妥当でしょう。多少自信があるなら飛車落ちを試したいところですが、大駒を持った上手は相当に下手を苦しめて来ると思いますので、そこは覚悟の上で。
有段者は大駒一枚落ちで良いでしょう。四段辺りが角落ちでしょうか。
級位者は六枚から二枚落ちでの健闘を期待します。
なお、駒落ち将棋は慣れていないから平手が良いという方はそれでもOKでしょう。さすがに勝負は度外視の可能性がありますが、指す前に「自分はXXの戦法を指すので、先生はこうしてください」という具合に戦型指定をお願いするのが良い方法だと思います(ぽちは奨励会三段の先生方にこの方法で何百局と教わりました)。
(指し方)
特に二枚落ちや飛車落ちのように定跡が確立しているなら、それをしっかり予習して臨むのが本当は理想でしょう。先生方も皆さんとは初手合ですから、定跡からスタートするといきなり厳しいパンチを浴びせて来ることはないはずです。中盤から終盤は先生方の腕の見せ所なのでそこを如何にかいくぐって勝利をつかむかが、指導対局の最大のテーマです。
定跡が分からない場合には、普段自分の指している振り飛車戦法や矢倉戦法で指しても全く構わないと思います。ただ、上手の駒が少ないからといって、居玉のまま棒銀とかは厳禁ですゾ!そういう指し手には先生方からの厳しい反撃があることを覚えておきましょう。
(困った時、どうしたら良いか分からない時)
実際、こういうことありますよねぇ。そういう意味では、今回の指導対局のためのアドバイスというよりごく一般的なアドバイスになりますが、思いつくままに書いてみます。
・終盤ではまず、相手の玉に詰みがないか、必至を掛ける手はないかを考える(こういう時に日頃の詰将棋や寄せの勉強が役立つんですネ)。
・自分の玉が安全でなかったら、1手掛けてでも安全にする手を指す(危ないと分かったら、とにかく絶対に放っておかないこと!)。
・持ち駒はいつでも使える大事な切り札、まずは盤上の駒の働きを確認する。特に大駒の働きが悪いといくら駒得していても形勢が良くなっていないなんてことは往々にしてあります。
・働きの悪い駒を見つけたら、それを働かせることを考える。
・駒の方向性を大事に指し手を決める(自玉を目指す・相手玉を目指す・中央を目指す)。
今日は番外編のアドバイスなので、このくらいにしておきますが、最後のメモは案外大事なことをサラッと書いている感じですから、実際の対局の時に少しでも思い出してもらえると良い将棋が指せると思います。
(2011.09.20記)
(2011.10.08記)
(2011.10.18記)
(2011.11.20記)
(2013.02.25記)
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